ひとりになりたい夜

ひとりになりたい・・・。

ひとりになりたいといっても、ちょっとカフェでも行って一人で考えたいとか、

部屋にこもってひとりきりになりたいとか、そんなんじゃありません。

今夜は重症。

もう本当に一人の人間になりたい。

ただの一人の人間になりたいのです。

母親でもない、妻でもない、社会的役割も何もない、

シンプルな一人の人になりたい・・・。

・・・というのも・・・

自分が良かれと思って苦労しながらも今までやってきたことが、

間違っていたかもしれないという事実を、今日突きつけられました。

我が家はステップファミリー、再婚家庭です。

長男、次男にとって、今の夫は血のつながらないお父さん。

夫にとって私の長男と次男は血のつながらない息子たち。

再婚する時一番悩んだのは、この夫と子供たちの関係でした。

うまくいくのか、いかないのか。

考えても考えても答えは出なかった。出るはずなんてない。

未来の事は分からない。

その未来を作るのは自分なんだから、自分が自分の望む未来のために

精いっぱいやれることをやればいい。

そう思って再婚に踏みきりました。

それからずっと、私は夫と息子たちがうまくいくように必死になって

間をとりもっていました。

夫の嫌がることを子供達がしないように先回りし、

夫の言動が子供達との関係の悪化にならないようにうまくカバーしフォローし・・・。

ひどくストレスを抱えながらも私はその役回りをこなしています。

私がストレスを抱えることよりも、子供達が傷つくことの方がこわいのです。

私の勝手な結婚事情のせいで子供達に不憫な思いをさせるのがいたたまれなかったから。

再婚して6年、中学生だった子供達は今、大学生。

子供がぐれちゃったり、家出したりも相当覚悟していたけれど、そんなことは一切なく、

小さなことは色々あったけど、大きなトラブルもなくまぁまぁうまくいっている方だと思います。

私だけでなく、夫も、子供達もみんなで努力して、無事ここまできたと思います。

大学生にもなれば半分大人、もうそんなに激しい衝突も起こらないでしょう。

それでもいまだに私の先回り行動は続いてしまっています。

一緒に生活していれば日々気になることは色々と出てくるもので、

ヒヤヒヤしながら状況に応じてあれやこれやと対応をしているのです。

今日もまた先回りして息子になんやかんやと小言を言っていました。

そしたら息子にズバッと言われました。

「そんなこと、ママから言われる筋合いはない。〇〇(←夫のこと)から直接言われるなら分かるけど。

今までもそう。僕のことを思ってやってくれてるのかもしれないけど、おかげで直接〇〇とぶつかり合えなかった。

俺が何を不快に感じ、○○が何を不快に感じるのか、直接ぶつけ合えなかった。

今もうこの歳になって、今さらぶつかることなんてできないからね。」

・・・・・ガーーーーーーーン💦

・・・ガーーーーーーン💦

もう、何も言えませんでした。

もう、その通りです。息子のいう事は何一つ間違ってはいない。

私もそれがよくない事だと薄々感じながら今まで来たところがあります。分かってもいたのです。

でも、先回りカバーをやめられなかった・・・。

振り返るといつもそう。

気がつけばいつも人と人の間をとりもつ役割を演じている私。

ヒヤヒヤしながら人と人との関係を見つめ、戦争が勃発するのを恐れに恐れ、

予防に奔走する私がいる。

・・・怖いのです。

人がけんかし合うのが好きじゃない。悲しくなるから見たくない。

自分が見たくないから必死になって予防する。自分のために。

そう、放っておけばよかったんです。余計なことしなくてよかったんです。

必要なぶつかり合いを私は当人たちから取り上げていただけ。

本当は必要だったのに。その方が問題解決の近道だったかもしれないのに。

自分をこんなに苦しめながらもやってきたことは、無意味どころが害のあることだったのか。

ずいぶん虚しいことをしてきたものだ。誰のためにもならないことに必死になって。

もう、ひとりになりたい。

いったんひとりになりたい・・・。

振り出しに戻りたいのです。

・・・・・もう、こんな役割、手放さないとな。

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